魚津市の歯医者・インプラント治療 やまざき歯科クリニック

院長のBlog

歯を抜かれた・・?

2017.02.13  カテゴリー:雑感, 歯科

 我々歯科医師の使命はご自身の歯を残すことに間違いはありません。しかし、残念ながら歯を抜かないといけない場合も少なからずあります。歯を抜かなければいけない状況、それは

1.虫歯や歯周病の治療をするには手遅れな場合

2.放置すると隣の歯や周りの骨に悪影響がある場合

3.炎症の根本原因を除去するため(感染源の除去)

4.矯正治療や入れ歯などの治療前準備として

5.粘膜を傷つけないように

このような場合、抜歯という選択をしなければなりません。

 しかし患者さんは他人に伝えるとき多くの場合「歯を抜かれた」という表現をします。痛みを伴うことや、抜くというイメージがそうさせるのでしょう。良かれと思って治療したことがネガティブなイメージを植え付けてしまっているのです。盲腸の手術をするときに「盲腸を切られた」と表現する患者さんはあまりいないと思います。「悪いものをとる」という、まったく同じことをしているにも関わらずこのような差が出るのは非常に残念なことです。これからは今まで以上に「なぜその歯を抜かなければいけないのか?」「放置しておくとどうなるのか?」をしっかり説明し、理解して頂いたうえで抜歯するよう心がけたいと思います。

 ともあれ、歯は抜かないに越したことはないので抜歯にならないよう日々のメインテナンスに気をつけましょう。