以前からよく「最近は歯医者さん増えてどこにでもあるよね～」と言われます。確かに、今やコンビ二よりも多い時代です。全国のコンビ二数は約５万件、歯科医院は約７万件と言われています。身近にあるコンビ二を引き合いに出して歯科医院過剰という事を伝えようというメディアがよく使うフレーズです。僕はこの例え話はあまり好きではありませんが、実際、魚津市においても人口４万３千人に対して歯科医院２２件、コンビ二数は２０件だそうです。医科で開業されている医院を見てみると眼科や耳鼻科、皮膚科、小児科、整形外科などは１、２件しかありません。比べてみると確かに異常な感じはしますね。ただし、歯科の特殊性、専門性を考えると決して過剰だとは思いません。例えば抜歯の原因第一位とされる歯周病は成人の８割の方が罹患しているといわれていますし（最も患者数の多い感染症としてギネスブックに認定されています）、歯周病や虫歯がなかったとしても歯石の除去や予防目的の定期健診は必ず必要と考えます。多くの方が「歯医者は痛くなってから行くところ」つまり「そんなに行く頻度も少ないのに」という考えのもと、「歯医者多いね～」と思われているに過ぎません。そういう一般の方々の考え方を少しでも予防中心の考え方に変えていけたらと思っています。