先日テレビ番組の「ためしてガッテン!」で歯科に関する特集をしていました。内容は、大人の虫歯は子供の虫歯に比べて痛み無く進行するため、定期的に検診を受けましょう!といった内容でした。確かに大人の虫歯は進行が遅く、痛みが出る頃には神経がやられている事が多いです。そうした場合、麻酔が効きにくかったり、大掛かりな治療になったりと大変な事が多いです。また、すでに神経を取ってしまっている歯は痛みを感じないために、気づいた頃にはすぐに歯を抜かないといけないという事も少なくありません。
冒頭の街頭インタビューで「10数年歯医者に行っていない」や「痛くないと行かない」といった回答が多く愕然としました。まずは世間のそのような認識を変えていかなければいけないのだと思います。日本の定期検診受診率は10%にも満たないのに対し、予防歯科の先進国であるスェーデンでは90%を超える受診率です。もちろん、治療費や国の保険制度の違いがあるので一概に単純な比較はできませんが、これほどまでに世間の歯科に対する関心、認識が違うのです。「定期検診は車検と一緒」とよく患者さんに説明します。数年に一回(歯科では半年に一回)チェックする事で大きなトラブルにならずに済むのです。問題があったとしても少しの修理(治療)で済みます。歯石とりや歯をツルツルに磨くだけであれば痛みを伴いませんし、大変気持ちのよいものです。是非一度検診にお越し下さい。