魚津市の歯医者・インプラント治療 やまざき歯科クリニック

院長のBlog

インプラント治療の恩恵

2024.02.12  カテゴリー:歯科, インプラント

たまには歯医者らしいことも書かなければ・・・ということで

当院では口腔インプラント治療に力をいれております。歯を失った後の処置は入れ歯やブリッジなど様々な方法がありますが、その中でもインプラント治療が一番有効な治療法と考えるからです。インプラント=人工歯根と言われることがあるように、もともとあった根っこの場所にインプラント(チタン製のネジ)を埋め込んで、その上に被せ物を作ります。歯茎から生えているように見えますので、見た目にも自然に仕上がりますし、何よりも動いたりしないのでよく咬め、違和感もほぼありません。そんな優れたインプラント治療ですが欠点もあります。外科的な治療ですのでどうしても歯茎を切ったり、骨を削ったりするという行為を伴います。「やりたいけど怖いので・・・」と言われる方も少なくありません。骨とインプラントが安定するまでに数ヶ月を要するため治療期間が長くなりがちです。また、自由診療のため保険診療と比べると高額になります(費用はお口の中の状況によって様々です。一般的には1本35万〜40万円ほどでしょうか?)。費用面に関しては値下げはできませんが、怖い、時間がかかるということに関しては当院では出来る限り患者さんの負担を緩和する方法をとっています。例えば、残せない歯を抜かなければいけない場合、抜歯と同時にインプラントを埋め込み、条件さえ良ければ更にそこに仮歯を入れて噛めるようにします(以前は抜歯後数ヶ月待ってから改めてインプラント埋入手術を行なっていました)。その日に歯が入るため、見た目や咬む機能を回復できますし、治療期間の大幅な短縮にもつながります。これまで上顎の場合は6ヶ月ほどかかっていたものが約3ヶ月程度に短縮することが可能となりました(下顎の場合はもっと短期間で終えることが可能です)。

劇的に見た目や咀嚼機能といったお口の中の環境を回復できるのは口腔インプラント治療の大きなメリットだと考えます。治療法、費用、期間はそれぞれ現在のお口の中の状況によって大きく変化します。術前診査、相談までは費用はかかりませんので興味があればお気軽にご相談ください。


《術前》上顎は前歯しか残っておらず、その残っている歯も根っこが折れたりでグラグラな状態です。

《術前》奥歯がないため、前歯にかかる負担が強すぎて折れたり差し歯が外れたりしています。全て抜歯となりました。

←《術直後》全ての歯が抜歯となり、一本も歯がない状態となったところに、その場でインプラントを5本埋め込みました。歯茎を切開して開いたりしないため大きな出血などもありません。あらかじめ準備しておいた仮歯を調整して装着し手術は終了です。抜歯したその日のうちにインプラントを埋め込み、仮歯まで装着するので、即日、見た目と咬む機能の両方を回復することができます。


《手術翌日》大きな腫れや出血、痛みなどは見られません。これまで噛めなかったものが即日噛めるようになります。これはまだ仮歯の状態ですが3ヶ月ほど待って最終的な歯を作製します。

《手術翌日》歯の本数は通常よりも少なめで仕上げています(短縮歯列)。

術前レントゲン写真

術後レントゲン写真

《術後2ヶ月》歯茎の治りも順調です。ここから仮歯の形を少しずつ修正しながら最終的な被せ物を作成していきます。