すっかり寒くなり今にも雪が降りそうです。そんな中、今日は金沢へ勉強会へ行って来ました。福岡で開業されている白石和仁先生の講演でした。白石先生は歯周病専門で歯周組織の再生治療に力を入れておられる大変ご高名な先生です。歯周病が進行してしまった歯をいかに残すか？という事に全力を尽くし日々診療しておられます。「抜歯することは歯医者の敗北を意味する」というお言葉通り、色んなテクニックを駆使して歯周病で失った骨を回復させています。歯科医の中には、ただ単に「抜かない」という行為が正義だと思っている方も少なからずおられます。誰しも自分の歯は一本でも残したいものです。しかし噛めないようなグラグラな歯を残す事に意味はないと僕は思います。グラグラの歯を痛みなく噛めるようにすることが我々歯科医の使命なのだと改めて感じました。数年前に岡山で先生の講演を聞いて以来の久々の講演でしたが改めて先生の素晴らしい症例を拝見して歯科医としての使命感がメラメラと湧いて来ました。技術は遠く及びませんが、少しでも白石先生のような歯の保存を達成できるよう日々研鑽を積んでいきたいと思います。