先日、富山に行ったついでに近代美術館で開催されている藤城清治展へ行って来ました。藤城さんの作品は切り絵、影絵が多く、NHKの「みんなのうた」や宮沢賢治の小説の挿絵によく使われていたため目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?僕自身、子供の頃は影絵の特性上、黒をメインとする作品や黒い小人に暗いイメージを抱いていましたが大人になって改めて見てみるとその色彩豊かな表現に心を打たれました。また、藤城さんは平和や震災の復興に力を入れており、原爆ドームや東日本大震災の被災地の絵を多く描いています。ただ単にそれだけを描くならイメージの暗い作品になるのでしょうが、その中に小人を描く事で一気に明るい、希望に満ちたメルヘンの世界に変貌します。その表現力に深く感銘を受けました。
すっかり藤城作品の虜になってしまい、是非一枚欲しいなと思いましたが、お値段が‥。
たまには文化の香りに触れるのもいいですね。