大学は岡山大学に進学しました。正直なところ、歯学部であれば全国どこでも良かったのです。数回の挫折を味わい後が無かった僕は単純にセンター試験の結果が岡山大学に一番有利であったというだけで受験を決めました。何となく決めた岡山でしたが、いざ生活してみると瀬戸内の穏やかな気候、適度な町の規模が僕の性格や生活スタイルにマッチし、とても快適に過ごせました。学生時代はテニス部に所属しテニス漬けの毎日を過ごしていたように思います。歯科に関する勉強よりもテニスを頑張った記憶が強いです（笑）。歯学部というのは専門性が高い学部のため、一学年に約60人しか在籍していません。そのメンバーで「歯科医師になる」という同じゴールを目指し6年間という長い学生時代を共にするためとても密な付き合いになります。そこで出会った先輩、同期、後輩は人生の宝であり今も僕の人生に大きな影響を与え続けてくれています。とても楽しく居心地が良かったもので大学6年と卒後8年、合わせて14年間を岡山にて過ごしました。その後は同じく中四国地方である広島にて勤務医を3年間勤め現在に至ります。大学を卒業してから5年程はこのままずっと岡山に永住するのだろうなと思っていました。しかし、年末年始の帰省の度にしんしんと降る雪や雄大な立山連邦、キトキトな海の幸を食すにつけ「あ〜、やっぱり富山ちゃいいとこやちゃ、帰らんまいけ？」と自問自答するようになりました。結婚をきっかけに話が具体化し地元である魚津市での開業を決意しました。